つみたてNISAやiDeCoなどでコツコツと資産形成している方も増えてきました。
それでも漠然とした不安をぬぐい切れない方は少なくありません。
「積立投資だと相場が悪い時に不安になる」
「このまま積立を続けるだけで、本当に資産が積みあがるか自信がない」
「豊かな老後には少し足りない気がする」
この記事では「豊かな老後」のための資産形成が不十分なのでは…と不安を感じている方にむけて、不安の原因と解決方法について解説します。
本当に豊かな老後が送れるか不安に思っている方は、ぜひ参考にしてください。
積立投資で資産が二倍になったのに不安な50代女性

「長期の投信信託の買い方」を教える老舗ファンドの勉強会に行ってきたときのことです。
勉強会の最後に参加者のおひとりが次のような発言をしました。
おそらく50代後半とおぼしき女性でした。
「これまでは投信で10年運用してて、資金は2倍になった。でも今後は給料も下がるし、年金もあまり期待できない。今後はどのくらいの期間で投資をすればよいか?」
不安げな顔で、このような質問をされていました。
質問に対してファンドの代表の方からは次のような回答でした。
「10年以上が投資効果があるから、それくらいがよい」
質問をした女性は無言で納得いかない様子。
おそらく彼女の不安は解消されなかったと思われます。
その理由を次のように考えました。
- もう老後が目前に迫っている
- 平均寿命と健康寿命の差
- 長期積立投資では十分ではないかも
彼女の不安について深掘りしていきましょう。
不安要素は年齢?平均寿命と健康寿命の差は12年
女性の心理は次のような内容だと推察されます。
資金は確かに2倍になった。でも、余裕がある暮らしをするには、まだまだ。
↓
給料も減り、年金も少ないという不安がある
↓
今後の人生の時間を考えると、できるだけ早めにお金を増やしたい
おそらく一番気にしているのはズバリ「年齢」です。
人生100年時代といっても「健康で元気でいられる期間」がどのくらいあるかは誰にもわかりません。
この方の年齢が、仮に57歳とします。
ファンドの代表者のアドバイス通りに、また10年預けたとすると、年齢は67歳になります。そこまで積立投資を続けたら安心でしょうか?
厚生労働省のe-ヘルスネットでは「平均寿命」と「健康寿命」について約10年の差があると指摘しています。

2019年においての女性の健康寿命は75.3歳。さらに平均寿命まではさらに12年あります。
男性の場合は、健康寿命72.6歳に対して平均寿命は81.4歳。その差は約9年です。
男女ともに約10年間は、医療費がかかり、仕事ができず一方的な支出が続く状態が予想されます。
先ほどの女性が今まで通りに積立投資を続けたところ、これからの10年で過去のように資産が2倍になるかどうかはわかりません。
場合によっては「損失」になる可能性もあります。
「自分がまだ元気なうちに、お金を早く増やせる方法はないものか」
「長期の投信の運用だと、時間をかけてもどのくらい増えるかわからない…」
「その時の自分の年齢は…」
などの不安ばかりが膨らみ、答えが出ないまま堂々巡りに陥ってしまいます。
長期積立投資では十分だと思えない
「長期の投信の運用」は大切です。
私も「ドルコスト平均法」という堅い運用の投信を10年以上やっています。
長期の投信の運用でも約3%くらいの利回りになっているので「完全ほったらかし」の運用としては、悪くないでしょう。
しかし私も同様に、FXをやらないまま積立投資・投信積立だけをやっていたのであれば、質問をした女性のように「漠然とした不安」は消えなかったと思います。
その理由は、投信でお金が増えても、基本は「市場まかせ」だからです。
自分で「利益額」をコントロールできず、下落しても見ているしかありません。
今後どこまで利益が出るかは、世界の景気次第…。
しかも、うまくいったとしても投信の過去実績からいって年5%~6%くらいでしょう。
長期なので短期では利益にはならず、少なくとも10年以上待つ必要があります。
その時の自分の年齢をかんがえると、不安になるのは当然です。
老後の平均的な生活に必要な資産とは?

漠然と不安を感じている方のために、具体的な数字で老後に必要な資金を整理してみましょう。
- 65歳でもらえる平均年金額は月5万~14万円
- ゆとりある生活に必要な生活費は月37万円
- 65歳までに2000万円用意すれば大丈夫?
現状の資産運用で十分か不足しているか、ご自分に当てはめて参考にしてください。
65歳でもらえる平均年金額は月5万~14万円
一般的な年金は、65歳から支給される老齢基礎年金を指します。
受給資格は10年以上の年金積立が必要です。
国民全員が受け取れる老齢基礎年金の平均受給額は、令和3年度で月約56000円・老齢厚生年金と合計した平均受給額は約145600円でした。


ご自身の年金支給額は、誕生日月に届く「ねんきん定期便」を見るとわかります。
自営業や主婦の方だと月5万円、会社員の方でも月14万円。この金額を十分だと感じる人は少ないでしょう。
どうやら年金だけだと豊かな老後はイメージできそうにありません。
ゆとりある生活に必要な生活費は月37万円
生命保険文化センターがおこなった調査によると、夫婦二人の最低日常生活費は月額で約23.2万円でした。
ただし「ゆとりある老後生活費」に必要なのが30万~35万円未満となっています。

50万円以上と答えた層も次に多い18%で、平均は37.9万円でした。
ここから考えると、年金との差額は37.9万円-14.6万円=23.3万円となります。
65歳から平均寿命(男性81歳・女性87歳)との差を計算してみると、男性16年・女性21年分の老後が待っていることがわかります。
この数字を基に、どのくらいの費用を用意すれば、ゆとりある老後が送れるかを次で計算してみましょう。
65歳までに2000万円用意すれば大丈夫?
「老後2000万円問題」は一時期話題になりましたが、前述で計算した差額と老後寿命までの年数で改めて計算してみましょう。
生命保険文化センターの調査は夫婦の生活費で計算していたので、それに合わせてみます。
余裕ある生活費は平均の37.9万円とします。
年金額年金額 | 差額 | 平均寿命まで16年 | |
夫婦(厚生年金2人) | 14.5万+14.5万=29万円 | 37.9万‐29万=8.9万円 | 8.9万×12ヶ月×16万=1708万円 |
夫婦(厚生年金+国民年金) | 14.5万+5.6万=20.1万円 | 37.9万‐20.1万=17.8万円 | 17.8万×12ヶ月×16年=3417万円 |
夫婦(国民年金) | 5.6万円+5.6万円=11.2万円 | 37.9万‐11.2万=26.7万円 | 26.7万×12ヶ月×16年=5126万円 |
夫婦が同じ年齢だと仮定し、65歳から年金生活となり、夫が死ぬまでの不足生活費を計算してみたところ、夫婦ともに厚生年金受給者の場合のみ2000万円を用意していたら大丈夫だとわかりました。(インフレ率などを含まず)
ただし、2000万円を用意していても妻が国民年金の場合は約1400万円の不足、夫婦ともに国民年金の場合は3100万円の不足です。
もちろん、この計算は、ひとつの考え方です。
それぞれの夫婦で必要な生活費用は違うはずなので、一例として参考にしてください。
老後を目前にした50代が不安に思う要素とは

50代になると老後の生活が目の前に迫っています。
40代後半くらいから、意識している方は少なくありません。
いざ老後の生活が、あと10年くらいに迫ってきたとして、不安に思う要素はいくつかあります。
代表的なものが次の5つです。
- 退職金が十分ではない
- 年金受給額が減っている
- 平均寿命が延びているが老人ホームに入る資金は想定していない
- 子どもの自立やローンがまだ終わっていない
- ゆとりある生活には老後資金が足りない
統計資料などを参考にしながら解説していきます。
退職金が十分ではない
厚生労働省の調査によると、平成30年時点の大卒・大学院卒の定年退職金の平均は1983万円です。
高卒管理職の場合は1618万円、高卒現場職の場合は1159万円。
学歴や役職によって退職金額に差があるのは厳しい現実です。

しかも近年は転職も増えています。「勤続20年以上」という条件を満たせる人は今後は減っていくかもしれません。
勤続20年以上の大卒役職者であれば約2000万円の退職金。
すべてを老後資金に回せば、老後資金はなんとかなりそうですが、限られた人であるのは間違いなさそうです。
年金受給額が減っている
厚生労働省|令和3年度「厚生年金保険・国民年金事業の概況」の表で確かめてみると、厚生年金の支給額は、平成29年から令和3年にかけて年々減っています。

そのマイナス額は、5年間でマイナス約2000円。
わずかな金額ですが、減っている事実は軽視できないでしょう。
これから年金額が大幅に増加する予測も立てにくく、不足分は自己努力で補うしかなさそうです。
ゆとりある生活には老後資金が足りない
「ゆとりある老後生活のためには、公的年金だけでは足りない」といった現実は前述のとおりです。
夫婦ともに厚生年金受給者で老後までに2000万円用意してやっと、余裕ある老後が送れるわけです。もちろん、この資金計画にはインフレリスクが考慮されていません。
国民年金受給者やパート・専業主婦だったら2000万円では圧倒的に資金不足です。
しかし、それがわかっていながら対策方法がわからない…。
きっと女性が感じている不安の原因は、ここにあるのでしょう。
では、どうしたらいいか。その対策方法を次の項目でご紹介します。
50代から豊かな老後を送るためにできること対策4つ

老後に対して不安にならず豊かに過ごすために、50代からできることを最後にご紹介します。
それが次の4つです。
- 同じ趣味の友達を作る
- 副業を始める
- 投資スキルを身につける
- 資産形成の計画を立て直す
他にもいろいろあるかもしれませんが、お金に関することを中心に集めました。
1.同じ趣味の友達を作る
子どもの手が離れると自分を必要としてくれる絶対的な存在がいなくなります。
独身の方や子どものいないご夫婦も、老後は自分を必要としてくれる実感を得にくくなるのは同じです。
夫婦が仲良しでも、趣味が一緒とは限りません。
そこで、同じ趣味で楽しい時間を過ごせる友人を作りましょう。
サークルや勉強会などに積極的に参加するのもおすすめです。
趣味が高じて資格を取ったり講師になったりと、新しい可能性のドアが開くかもしれません。
ちなみに当スクールでは、受講生の得意分野を生かし、サークル活動を推奨しています。
また読書で内面を高める読書会も定期的に開催。
スクール内での交流の様子なども定期的に発信しています。
基本的な考え方は、こちらの記事に詳しく書いています。
第2の人生がスタートすると考え、仲間を増やしておきましょう。
2.資産形成の計画を立て直す
現在、老後に対して不安に感じている方は、資産形成の計画を立て直しましょう。
本当に資金が足りないのかを検証することは重要です。
老後に必要な生活費は?
自分たちの年金はいくら?
定年までに貯まる金額はいくら?
不足分はいくら?
このような疑問に対して、ていねいに検証してみましょう。
3.副業を始める
ゆとりのある老後を送り、趣味や勉強を楽しみたい!
しかしそのためには軍資金が必要です。
そこで定年前から本業以外に収入源を作っておきましょう。
お金の心配なく趣味や旅行に楽しめるよう、副収入は重要です。
当スクールでは、FXで新しく起業するための資金作りに役立てている受講生の方もいらっしゃいます。
彼女は50代でFXでつくった資金を基にアロマサロンをオープンされました。ご両親の介護もありながらもFXで、確実に資金作りをされています。
夢の実現のためにFXで資金を作った方の実例は、こちらの記事を参考にしてください。
→FXで夢を叶えた受講生の紹介:Aさん都内麻布でアロマサロンオープン!!
4.投資スキルを身につける
副業でなければ投資で副収入を得る手段を身につけましょう。
投資手法には、FXに加え株・不動産などもあります。
ただし、不動産は多額の手元資金が必要なので、人を選ぶかもしれません。現在、人気のエリアでは不動産価格が高騰して簡単に手を出しにくくなっています。
また今後金利が上がっていけば、ローンによるレバレッジも利きにくくなるでしょう。
一方、株の場合は個別株の選定に時間と手間がかかります。FXと株の比較については、こちらの記事で詳しく解説しています。参考にしてください。
→株とFXどっちが勝ちやすい?違い・メリット・デメリットを解説!最終的に私がFXを選んだ理由
50代からでも老後資金対策は可能!スキルを身につけて安心感を得よう

私がスクールで教えている手法は、FX初心者の方であっても「誰もがスキマ時間(1日30分未満)」で、年利30%以上で運用できるものです。
脳科学・心理学の知見をふんだんにとりいれたうえで「習慣」で運用できる方法にしました。
私自身は「学べばできるFX」という手堅い運用を創り出したおかげで、以前感じていたような「未来の不安」はもうありません。
仮にお金をプロに預けて100万の利益が仮に入ってきたとしても、きっと「不安」は消えまないでしょう。
大切なのは利益のコントロールができているという実感です。
もし「自分で未来をコントロールできるスキル」をマスターすれば、未来の不安は大幅に減るはずです。
当スクールでは、安全に投資するFXの手法を丁寧に教えています。
- 毎月の講義と勉強会
- 週1回のe-ラーニング
- 投資マインド育成のためのシェア会
- ほかの受講生との交流
以上のような定期的な学習機会や内面を高める勉強会などを開催。
アフターフォローの手厚さでは断トツです。
もし安全・安心のFXトレード法を身につけたいと思っているのでしたら、無料講座にご参加ください。
実は、無料講座は今月までで終了します。
残り数回の最後のチャンスです。
この機会をお見逃しなく!
