ローソク足には「裏事情」があることをご存じですか?
ローソク足は、為替市場のメインプレーヤーである銀行・ファンドの連中が、
・「よっしゃ、これからドル円は上がるから買い!」
とか
・「そろそろやばい、よーし売ってしまえ!」
とか、様々な思惑&行動が積み重なってできるものなんですよね、実は。
今日は、そんな「ローソク足の裏事情」を4月28日(金)EURJPを例にして説明します。
専門用語も入るので、この手の話が苦手な方はすぐに理解できないと思います。
ただ、わからないながらも読み進めていただければ、「こんな感じなのか。」の感覚はつかめ、チャートの見方もぐっと興味がわくと思いますので、ぜひこの先もお読みください!
28日(金)はEURJPYのみならず、「円」の通貨ペアは、のきなみ「ぶっとい陽線」になりました。

この背景は明快、28日(金)13時の日銀政策決定会合で、新総裁(植田総裁)により「金融緩和維持」が発表されたからです。
今は、日本以外のいわゆる「先進国」は一斉に金利を上げています。一方で、日本は今だ「低金利」のままです。
下記の表をご参照ください。
ユーロの金利は、「5.0%」、一方 日本円の金利は、「ー0.10%」なので、ユーロと日本円には今「金利差」が発生しています。
*上記表の「金利」は政策金利」です。
よって、今は「ユーロ円の買いポジションをもてばスワップ金利がちゃりんちゃんりんと入ってくる状況」ということです。
これは他の円通貨も同様でドル円やポンド円も、買いポジションをもてばスワップ金利がちゃりんちゃりんと入ります。
では、なぜ「通貨の金利差がある」通貨ペアを買いポジションをもてばスワップ金利が入るか?が気になるところだと思います。
その理解については、以下の「外為どっとこむ」のサイトを参照してみてください。
https://www.gaitame.com/beginner/fx/swap.html
スワップ取引を行う上での注意点は以下の記事を参照してください。
*https://officelevert.jp/fx-side-job/
そして、28日(金)円の通貨ペアが一気にドバっと上昇したのは、日銀新総裁(植田総裁)の「初」の会見だったから、です。
以下、ユーロ円の4H足30分足画像です。発表直後からぐんと上昇していることがわかります。
市場を形成しているのは、銀行やファンドのディーラー連中ということはご存じですよね。
そして、彼らは「売買の理由」をつねに探し求めています。
その「売買の理由」は「材料」と呼ばれますが、28日は、その「材料」が出たということです。
ただ個人的には、28日の日銀発表でここまで動くとは思いませんでした。
事前に、日銀の今回の発表内容は大方想定されていたので、28日もいつも通り「無風」かな、と思っていましたが。。
ただ、やはり為替市場に「いつもの常識」は通じなく、金曜の動きは自分の予想を超えていました。
こういう驚きがいつもあるのが,FXの面白さの一つのようにも感じます。☺
ローソク足の「裏事情」がわかると、為替市場は「人間」がつくるものということがよくわかります。
FXで利益を出す!というと、理詰めで冷たい感じもしますが、裏側は人間の感情で動いているということですね。
今日の記事、ご参考になれば幸いです!
