選択肢がない不安と、FXがくれた自己効力感

人生の折り返しを迎えた頃、自分はふと立ち止まり、これから先の生き方について考えるようになった。

仕事にも慣れ、暮らしも安定している。けれど心のどこかで、「このままでいいのだろうか」という小さな疑問が消えなかった。

自分がこの先もずっと、誰かの指示に従って働き続けることが本当に幸せなのか――その問いが、日に日に大きくなっていった。

不安の正体は、お金がないことそのものではなかった。

自分が本当に怖かったのは、「これから先、自分で人生を選べる手段がなくなるかもしれない」ということだった。

40代を前にして、自分は会社という組織の中で、自分の未来に限界を感じていた。

どれだけ頑張っても、評価されるかどうかは自分では決められない。

出世や昇給も、能力よりもタイミングや人間関係に左右されることが多い。

このまま、ただ年齢を重ねていくだけでいいのだろうか。そんな思いが、ずっと胸の中にあった。

自分の人生を、自分の力で切り拓く。

それができないという感覚こそが、自分にとって一番の不安だった。

「この先、自分には何も選べないかもしれない」――そう思ったとき、心の中に深く静かな恐れが広がった。

会社にしがみつかずに生きるには

会社に残り続けるという選択肢も、もちろんあった。

定年まで勤め上げ、趣味や家族との時間を楽しむという道も、悪くはないと思った。

けれど、自分はどうしても「自分の人生を生きている」とは思えなかった。

退職後の暮らしを考え、資格を取ったり、起業のセミナーに参加したりもした。

けれど、資格は取って終わりになってしまいやすく、フランチャイズも誰かが作った仕組みに乗るだけ。

本当の意味で自分の力で立つ、という感覚にはならなかった。

そんなときに出会ったのが、FXだった。

はじめは怖さもあった。けれど、「自分で学び、自分で判断し、自分の責任で結果を受け止める」という世界に、自分は強く惹かれた。

人に依存しない、自分だけの選択と行動。その自由さに、心が震えた。

「自分でできる」がくれる力

FXを学びはじめて気づいたのは、利益や損失以上に、「自分で決めて、自分で動けること」こそが、自分にとっての一番の価値だったということ。

誰かの評価や判断ではなく、自分の考えで動き、自分で答え合わせをしていける。

このプロセスが、少しずつ自分の中に“自信”を取り戻してくれた。

「自分は、まだ変われる」
そう思えたことが、何よりの収穫だった。
大人になってから、自分の可能性を信じ直せる経験は、そう多くない。
けれど、FXにはそれがあった。

だからこそ、自分たちのスクールでは「自分でできること」を何よりも大切にしている。

売買サインや自動売買には頼らない。

その場限りの成果よりも、「自分の力で学び続けられる人」になれることを目指している。

不安の正体を、見つめ直す

「老後資金が足りない」「年金だけでは不安」――そんな言葉はよく耳にする。

けれど、自分の中にあった不安は、少し違っていた。

お金がないこと自体よりも、「お金を得る手段が、自分にはもうないかもしれない」という感覚。

それが、何よりも怖かった。

働きたくても働けない、動きたくても動けない。

そんな状態になったとき、自分の人生を自分で支える術がない――そう思うことの方が、ずっと重くのしかかっていた。

けれど、学ぶことで道は見えはじめた。

たとえ少しずつでも、手段を持っているという実感があるだけで、人は不思議と前を向けるものだ。

FXの学びは、単に「投資を覚えること」ではなかった。

それは、「自分の力で生きていく準備をすること」でもあった。

人は、いつからでも変われる

自分は42歳で会社を辞めた。

周囲からは「もったいない」と言われたが、自分の中でははっきりとした確信があった。

「まだ、自分は変われる」と。

実際、自分はそこから変わった。

学び、挑戦し、自分の力で一歩ずつ進めるようになった。

もちろん、簡単なことばかりではなかった。

でも、「変わりたい」という気持ちに、年齢は関係ないということを、身をもって知った。

FXは、自分にとって「お金の勉強」以上の意味を持った。

それは、自分自身を信じ直すきっかけであり、未来を切り拓く道具でもあった。

学ぶことで、自分は選択肢を手に入れた。

そして、人生をもう一度「自分のもの」として動かしはじめた。

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