ローソク足を、あなたは「静止画」で覚えているだろうか。
それとも、「動き」として見えているだろうか。

多くの人は「酒田語法」やパターンを暗記する。
長い陽線は強い、包み足は転換サイン、などである。

画像

しかし実際の相場に立つと、暗記したはずの知識がうまく使えない。
それはなぜか?

それは、覚えているものが「点」だからだ。

チャートの画像は静止画である。
スクリーンショットは、止まった一瞬である。
だが、相場そのものは止まっていない。


相場は川の流れのようなものだ。
「酒田五法」のイラストを見ても、水の勢いまではわからない。

では、どうすればよいのか?

ローソク足を「書く」ことで「動き」を体感する。

画像

答えは単純である。

ローソク足を書いてみることだ。

紙とペンを用意する。
始値→安値→高値→終値の順で書く。

たったこれだけの作業である。

しかし、この瞬間に変化が起きる。

「陽線」である、という記号だったものが、

「一度は売りが押したが、実は買いが一日中優勢だった」

という物語に変わる。

・「陽線」の手書き

画像
①から④まで順に書くのがおすすめ。

・「陰線」の手書き

画像
陽線との違いはY軸(価格)での動きが逆になるということ。

図形が、ストーリーになる。

これが、点から線への第一歩である。

ローソク足を「書く」ことで次の動きを予測する

画像

見方が「点」から「線」になると、相場の予測もできるようになる。

たとえば、短い陽線と長い陽線。
どちらの方が、「翌日」価格は上昇しやすいだろうか?

画像
「翌日」価格が上昇しやすいのはA, Bどちら?


教科書的には、「長い陽線のほうが上昇しやすい」と説明される。

しかしそれを暗記しても、腹には落ちない。

ここで想像してみてほしい。

ドル円を、限定50個のバッグだと考える。
欲しい人が殺到すれば、価格は一気に上がる。

長い陽線とは、「それだけ強い買いが集まった日」である。

つまり、

欲しい人が圧倒的に多かった一日だ。

そう捉えたとき、翌日も上がりやすい理由が自然に理解できる。

これは記憶ではない。
体感である。

ローソク足をつなげてみて「線」で考える

画像

さらに重要なのは、「連続」で見ることだ。

長い陽線が一本。
次の日も陽線。
さらにその翌日も。

画像
「ぶっとい陽線」=買いたい人が一気に多くなった。
画像
ローソク足陽線が続く=買いたい人が増えている

買いの勢いが続いているという流れが見える。

逆に、陽線と陰線がバラバラに出ているときはどうか。

画像
ローソク足陽線陰線が混在」=市場の迷い

買いと売りが拮抗している状態だ。
市場は迷っている。

このときに無理に入ると、振り回される。

これはテクニックの話ではない。

市場心理の観察である。

リベラルアーツとしてのFXとは?

画像

リベラルアーツの学びとは、暗記することではない。

実際に活用できるように「知識」を「知恵に変えることだ。

ローソク足を暗記するのは単なる「知識」で、「点」の学習。

「点」で覚えている限り、実際の変化に富む相場では活用できない。

一方、

ローソク足を書き、流れとして見るのは「線」の学習である。

この時点で「知識」は「知恵」に変り、相場に対応できる。

さらにその背景に、

・金利発表
・中央銀行の政策

のようなファンダメンタルや、

「今の市場は、ドルが強い、円が弱い?」のような通貨強弱がつながると、

相場の見方は「線」から「面」になる。

見方が「線」から「面」になれば、トレンドが明確なら迷わずに流れに乗る、ことができる。

逆に方向感がないときは、入らない。

相場状況に応じた臨機応変な対応ができてくる。

「点から線、そして面へ」

画像

しかし、この「点から線、そして面へ」という見方の変化は、相場だけの話ではない。

仕事も同じである。

目の前の業務だけをこなしている状態は「点」である。
与えられた作業を処理することに集中している段階だ。

しかし、その仕事が

・会社のどの部分につながっているのか
・社会のどんな需要と結びついているのか

が見えてくると、「線」になる。

さらに、

・業界全体の流れ
・経済の動向
・テクノロジーの変化

まで視野に入ると、それは「面」になる。

面で見える人は、流れに乗ることができる。

伸びる業界に身を置く。
追い風の分野に力を注ぐ。
逆風の場所からは静かに離れる。

これはトレードとまったく同じである。

将来設計も同様だ。

年収という一点だけを見るのは「点」の思考。
スキルの積み重ねを見るのは「線」の思考。
時代の流れと自分の立ち位置を重ねるのが「面」の思考である。

面で考えられる人は、焦らない。

なぜなら、今どこに立っているかがわかるからだ。

ローソク足を書くという小さな行為でも、「世界の見方」は養われる。

点で反応するのではなく、線で流れを読み、面で構造をつかむ。

これこそが、リベラルアーツとしてのFXなのである。

相場を学んでいるつもりが、いつの間にか、仕事の見方が変わり、将来の設計図まで描けるようになる。

それが本当の意味での「活きる学び」だ。

今日のローソク足を一本、書いてみること。

その一本が、あなたの思考を点から線へ、線から面へと広げていく。

学びは、静止画ではない。

常に、動いているのだ。

「ローソク足の手書き」の詳しい解説は以下の動画を参考にしてほしい。

ローソク足の活用につきもっと学びたい方は、こちらのブログカテゴリーを参考にしてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA