
「エントリーパターンだけ見ていれば楽で、考えなくて済む」
今週は「FXと考えること」について書いてきた。
このテーマを深く考えるきっかけになったのが、受講生Bさん(60歳)のこの一言だった。
FXをやっていると、一度はこう感じたことがあるかもない。
一見すると合理的で、効率のよい考え方にも思える。
実際、「FX エントリーパターン」や「勝てる型」を探す人が多いのも、この心理があるからだろう。
しかし、Bさんの実際のトレードはうまくいっていなかった。
・チャートを常に監視する必要があり、時間を奪われる
・その場の判断でエントリーするため迷いが増え、逆行が多くなる
・結果として、損失が積み重なっていく
つまり、「考えなくていいトレード」は、むしろ負担と損失を増やしていた。
現在、Bさんはこの問題を自覚し、スクールで学び直している。
そして今、本人が気づき始めているのは、
「これまで習慣や感覚で生きてきて、あまり考えてこなかった」
という事実だった。
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ここで、別の受講生Aさんの話をしたい。
Aさんは、学び始めて半年ほどで、自分が「願望トレード」をしていることに気づいた。
そこから、チャートを事実として捉える練習を重ねていった。
その結果、今年の1月〜2月、相場環境にも恵まれ、+1000pipsの利益を出した。
だが、3月以降は相場が変化し、徐々に損失が増えていく。
このときのAさんは、
「教えられた通りにやること」
に意識が向いていた。
しかし、同じやり方では通用しなくなった。
ここで、自分は新しいテクニカル手法を教えなかった。
なぜなら、それは単なる「新しい刺激」にすぎないからだ。
新しいやり方を当てはめるだけでは、「考えるトレード」にはならない。
むしろ、「感覚トレード」に近づいてしまう。
そこでAさんには、
・学んだことではなく「何に気づいたか」を書く
・過去のトレードを振り返り、「何がわかっていなかったか」を整理する
ということを徹底してもらった。
つまり、「感覚」から「思考」へ、軸を移した。
その結果、まだ数字には出ていないが、トレードの質は明らかに変わってきている。
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ここで思い出したいのが、古代ギリシャ ソクラテスによる「無知の知」だ。
人は、少しうまくいくと、
「自分はわかっている」
と思い込んでしまう。
だが、その瞬間に
・リスク管理が甘くなる
・確認が雑になる
・学ぼうとしなくなる
といった変化が起きる。
これはFXに限らず、仕事でも同じ。
そして怖いのは、
「状況は悪くなっているのに、自分では気づかない」
という点だ。
いわゆる、「ゆでガエル」の状態。
だからこそ、自分も含めて、
「慢心」
には常に注意が必要だ。
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ここまでの話をまとめてみよう。
Bさんは「考えていなかった」
→成果はでなかった。
Aさんは「考え始めた」
→成果が出てきた。
この違いだけだ。
では、なぜ人は考えることを避けるのか。
それは、
「楽だから」
だ。
考えなくていいなら、その方がいい。
すぐに答えが出るなら、その方がいい。
その結果、
・エントリーパターンだけに頼る
・「これをやれば勝てる」を求める
という行動につながる。
だが、相場は変わる。
環境が変われば、同じやり方は通用しなくなる。
そのときに必要なるのが、「考える力」なのだ。
最後に、自分の話を少しだけ。
会社員時代、自分は特に不自由を感じていなかった。
給料も高く、休みもあり、人間関係も良好だった。
それでも辞めた理由は、
「自分の人生を歩きたくなったから」
だ。
もちろん、独立が正解という話ではない。
だが、
「自分はどう生きたいのか」をたまにでも考えることには、誰にとっても意味があるのではないだろうか。
「考えること」は、面倒だ。
時間もかかる。
トレードも、仕事も、人生も同じ。
でも「考えること」の効果は、我々が想像している以上に大きい。
だからこそ、今一度問いたい。
自分は、本当に「考えて」生きているだろうか。
ここまで読んで、
「たしかに…」と少しでも感じたのであれば、その感覚はとてもだ。
なぜなら、ここから先は単なるテクニックの話ではなく、
「どう考えるか」
「どう判断するか」
という、より土台の部分に関わってくるからだ。
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トレードの精度を上げたい方はもちろん、仕事や日常の判断にも活かしたい方にとっても、一つのヒントになるはずだ。
もしもう一歩踏み込んでみたいと感じたら、ぜひ一度のぞいてほしい。
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