あなたは、自分のことを楽観タイプだと思うだろうか。それとも悲観タイプだろうか。

例えば、仕事で部署移動や転職を考えているとする。

そのとき、「自分は実力不足だから無理かもしれない」そう考えて決断を先延ばしにする人がいる。

この場合、多くの人は自分を「悲観タイプ」だと捉えるだろう。

一方で、

「自分は別の部署や会社でもやっていける」そう思える人は、「自分は楽観タイプだ」と考えるかもしれない。

このように人は、楽観・悲観を性格のタイプとして捉えがちである。

そして一度そう思うと、「これは性格だから一生変わらない」と考えてしまう。

だが、果たして本当にそうだろうか。


典型的な楽観トレーダー:Aさん

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世の中では一般的に、楽観タイプのほうが価値があると考えられがちである。

あまり悩まず、
大胆に行動し、
恐れを知らず、
ストレスも少ない。

自分は悲観タイプだと感じている人ほど、こうした楽観的な人に憧れを抱きやすい。

しかし、FXスクールを運営してきた経験から言うと、話はそれほど単純ではない。


知人のFXトレーダーAさんは、「逆張り」という手法で大きな利益を上げ,
FX雑誌にもたびたび取り上げられていた。

逆張りとは、相場が上昇の天井付近で売り、下落の底付近で買うやり方である。

トレンドに逆らうため難易度は高いが、想定通りにいけば利益は非常に大きい。

Aさんはその手法で成功し、高級車やブランド品を次々と手に入れていた。

まさに、典型的な楽観タイプである。

口癖は、「必ず」「100%」「間違いない」。

相場が一時的に想定と逆へ動いても、「最後は自分の思い通りになる」と本気で信じていた。

だから、ストップロスを入れる必要はないと考えていた。

自分が間違うはずがないからだ。


Aさんは、8000万円を失った

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そんなある日、街でAさんと偶然会った。

以前とは別人のように、ひどく落ち込んだ様子だった。

話を聞くと、1回のトレードで8000万円を強制ロスカットで失ったという。

これまでは、多少想定が外れても相場は戻ってきた。

だが今回は違った。

追加入金で耐えようとしたものの、耐えきれず強制ロスカットとなった。

それ以降、Aさんは自分の判断を信じられなくなった。

「これから、どうトレードすればいいのか分からない」

そう言っていた。

恐怖から、トレードそのものができなくなってしまったのだ。


以前なら迷わず仕掛けていた逆張りの場面でも、手が出なくなった。


8000万円を失った記憶が、頭によみがえるからである。

言葉も変わった。

以前のような「100%」「必ず」という強い表現は消え、「いや、自分なんて……」と控えめな言い方が目立つようになった。

つまりAさんは、トレードの失敗によって、

楽観から悲観へ、180度変わってしまった


楽観・悲観は、性格ではなく「考え方」である

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この話を聞いて、楽観・悲観は本当に性格だと言えるだろうか。


もし性格が不変なものであれば、Aさんは失敗後も大胆で自信満々なままだったはずだ。

しかし、現実はそうではなかった。

つまり、楽観・悲観は性格の問題ではない。

考え方の問題なのである。

Aさんは逆張りで成果を出していた時期は楽観が強かった。

だが、そこに至るまでは、おそらく悲観のほうが強かったはずだ。

まだ自分のやり方に確信が持てなかったからである。

やがて結果が出て、数字が積み重なり、自信が生まれた。

その結果、楽観が前に出てきた。

つまり、楽観と悲観は状況によって変わる。

これは、楽観・悲観が性格ではなく考え方であることを示している。

そして、

考え方であれば、状況に応じてバランスを取ることができる、わけだ。


FXトレードにおける、楽観と悲観の使い分け

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もしAさんが、楽観と悲観のバランスを意識し、ストップロスを入れていれば、8000万円を失うことはなかっただろう。


この考え方は、私たちのトレードにもそのまま使える。

勢いのあるトレンド相場では、楽観をやや強めにし、積極的に取りにいく。

一方、

相場が動かないときは、悲観を強めにして静観する。

もしあなたが、慎重すぎてチャンスを逃しがちなタイプなら、あえて楽観を強めるのも一つの手である。

要は、状況に応じ、バランスをとることが重要なのだ。

稲盛和夫の言葉、
「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に行動する」
は、FXに限らずあらゆる場面で使える。


AIを使って、今の自分を知る

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ここまで読んで、

「今の自分は、楽観と悲観、どちらが強いのだろうか」
「仕事では楽観だが、FXでは慎重すぎる気がする」

そう感じた人もいるだろう。

そういうときは、AIに質問してみるとよい。

AIは、いくつかの質問と会話の流れだけで、人の考え方のパターンを驚くほどはっきり映し出す。

どんな質問をすればよいか、
どう使えば自己認識が深まるか。

そのあたりはセミナーで詳しく話しているので、興味があればページを覗いてほしい。


今、あなたが迷っている判断は、楽観と悲観、どちらが強すぎるだろうか。

そしてそれは、本当に「今の状況」に合った考え方だろうか。

ここを問い直すだけで、判断の質は一段変わってくる。

焦らず、だが止まらず、考え方のバランスを磨いてくのが良いと思う。

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