
FXで負けが続いたとき、どのように振り返っているだろうか?
10回トレードして、9回負けて、1回だけ勝ったとする。
このとき、多くの人はこう考える。
「なぜ9回も負けたのか」
「どこが悪かったのか」
そして、負けトレードの原因ばかりを分析し始める。
これは一見すると正しい努力のように思えるが、実はここに大きな落とし穴がある。
FXでなかなか勝てるようにならない人の多くは、この「負けの分析の仕方」に原因がある。
では、どのように考え方を変えれば、結果は変わるのだろうか。
負けトレードの分析から何が見えるか?

少し立ち止まって考えてみてほしい。
負けたトレードをいくら分析しても、分かるのは
「うまくいかなかった理由」
だけだ。
もちろんそれも大切ではある。
だが、それだけでは
「どうすれば勝てるのか」
は見えてこない。
一方で、たった1回の勝ち。
この中には、
「なぜうまくいったのか」
「なぜ予測が当たったのか」
「なぜ利益につながったのか」
といった、成功の構造が隠れている。
言い換えれば、
負けには「原因」はあっても、勝ちには「再現できるヒント」があるということだ。
たとえば、
テストで100点中、10点しか取れてないとする。
この時、できなかった90点の問題を分析しても、そこから何が見えるのだろう?
「できた10点」に対して、
・なぜこの問題では、10点をとることができたのか?
・この問題には、どのように考えて正解にたどりついたか?
を考えるほうが、できなかった90点ができるようになるヒントがあるのではないだろうか。
なぜ私たちは問題の原因分析に目がいくのか?

ここで、少しだけ視点を変えてみたい。
そもそも、なぜ私たちは
「問題 → 原因 → 改善」
という流れで考えてしまうのだろうか?
それは、我々は 学校でも、仕事でも、
「ミスの原因を見つけて改善する」
という考え方が、ずっと正しいものとして教えられてきたからだ。
つまり私たちは、
“問題を直すことで前に進む”
という思考に慣れている、のだ。
ただ、この考え方には一つ特徴がある。
それは、
どうしても「できていない部分」に意識が向きやすい
ということだ。
問題の解決に目を向ける考え方とは?

一方で、今回の話は少し逆である。
問題を直す前に、
「うまくいったこと」を先に見る
という考え方だ。
これは心理学の世界でも、
「うまくいっていることを伸ばす」
というアプローチとして知られている。
*「解決志向療法」と呼ばれている。
この考え方、仕事の現場や日常生活でも一度や二度、聞いたことがあると思う。
たとえば、
部下の指導や子育て
「ダメなところを直す人」と
「うまくいったところを伸ばす人」
では、後者の方が結果が出やすい。
2人の上司から以下の注意をされたとする。
A上司「君のこの仕事は、〇〇の点で今いちだ。もっと頑張ったほうがいい」*良かった点は言わない
B上司「君のこの仕事は〇〇の点でよかった、あとはこの課題ができれば。。」
B上司からの注意のほうが、やる気になり成果を出そうとするだろう。
では、A上司とB上司の違いは何か?
A上司は「問題」に目を向けている。
だが、
B上司は「解決」に目をむけている。
ささいなようでこの差は大きい。
負けの分析は「勝てる型」ができた後

では、「負けの原因」分析にはそもそも意味がないのか?
そう感じる方もいるかもしれない。
「負けの原因分析」は必要だ、しかし条件がつく。
それは、「勝てる型」ができあがった後、だ。
何事においても、初心者の段階では、そもそも「勝てる型」がまだ自分の中に存在していない。
仕事を覚えたての新入社員は、「Aの仕事ができなかった原因」の分析をしても意味がないだろう。
最初は上司から言われたことをひたすらこなす。
その内、
「Aの仕事はできなかったが、Bの仕事は。。」というように、徐々に「自分の仕事の型」らしきものができてくる。
その段階になってようやく、負けの原因分析は意味をもつ。
Bの仕事がなぜうまくいき、Aの仕事がなぜうまくいかないか?の「差分」が、考えられるようになる。
いわば、「比較の軸」が自分の中に出来上がるのだ。
「1回の勝ち」の意味

だからこそ、FXでも「勝てる型」がない内は、
「1回の勝ち」を徹底的に見直すこと
だ。
・どのような相場環境だったのか
・どのタイミングで入ったのか
・どんな根拠を持っていたのか
・そのときの自分の心理状態はどうだったのか
こうした要素を一つひとつ見ていくことで、
自分にとっての
「勝てるパターンの原型」
が見えてくる。
あとは、できなかったトレードに対しては「勝てるパターン」との差を考えればよい。
この考え方は、FXに限った話ではない。
仕事でも、勉強でも、日常生活でも同じだ。
うまくいっている人は、
「失敗をなくすこと」よりも、
「うまくいったことを再現すること」
に意識を向けている。
もし今、
負けが続いていて、何を見直せばいいのか分からなくなっているのであれば、
一度視点を変えてみてほしい。
9回の負けではなく、1回の勝ちに目を向ける。
そこには、
これから積み上げていくための小さなヒントが必ず隠れている。
そして今は、情報があふれ、正解が一つではない時代だ。
だからこそ、
誰かのやり方を追いかけるのではなく、
「自分にとってうまくいったパターン」を見つけること
の価値が、以前にも増して高くなっている。
その最初の手がかりは、
いつも大きな成功ではなく、
自分の中にある、たった一つの小さな成功
なのだ。
もしここまで読んで、
「頭では分かるが、実際にどう見つければいいのか分からない」
「自分の勝ちパターンをどう言語化すればいいのか迷っている」
そう感じているのであれば、それはとても自然なことである。
なぜなら、多くの人がつまずくのは、知識ではなく「実際の判断の場面」だからだ。
スクールのセミナーでは、
・勝ちトレードの具体的な分析方法
・再現性のあるパターンの見つけ方
・無駄なトレードを減らすための思考法
といった内容を、実際のチャートをもとに解説している。
単なるテクニックではなく、
「どう考えれば、安定して勝てるようになるのか」
この部分にフォーカスしているのが特徴である。
もし、
・負けトレードの振り返り方に迷っている
・なかなか勝ちパターンが見えてこない
・トレードの軸を持ちたい
そう感じているのであれば、一度この考え方に触れてみてほしい。
投資は、正解を当て続けるものではない。
自分にとって再現できる型を見つけるプロセスである。
その第一歩として、セミナーを活用していただければうれしく思う。
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