
今週末のスクール勉強会で、
FXニュースをAIで要約し、それを“手書き”で決まったフォーマットに書き込んでいく
というワークを行いました。
オンラインでの自習と、シェアを組み合わせた形です。
スクールのFX学習では、「手書き」ワークを積極的に取り入れています。
それは、記憶への定着率が高く、理解力が深まるからです。
今回のワークも、受講生の皆さんにはとても好評でした。
「ファンダメンタルが、急にわかりやすくなりました」
「ニュースとチャートが、頭の中でつながりました」
このワークは、単なるノート術ではありません。
実は、脳科学的な裏付けもあります。
そして、これからのAI時代には、とても「効く」学習法でもあります。
今日は、その理由を整理してみたいと思います。
なぜ「手書き」が、理解を深くするのか

よく言われることですが、手書きは記憶の定着を大きく高めます。
研究では、手書きは記憶定着率を約67%高めるとされています。
記憶定着率を67%向上
国立情報学研究所
理由はとてもシンプルです。
手書きは、脳の一部だけでなく、複数の領域を同時に使う学習だからです。
・目で見る(視覚)
・手を動かす(運動)
・ペンの感触を感じる(触覚)
・書くリズムを刻む(時間感覚)
読むだけの学習が「目だけの作業」だとすれば、手書きは、脳全体を使ったトレーニングに近いのです。
たとえるなら、
📖 文章を読む=地図を見る
✍ 手で書く=実際にその道を歩く
このような違いです。
だから、「わかった気がする」で終わらず、「わかった」がしっかり残ります。
さらに重要なのは、手の領域が脳の中で非常に大きいという事実です。

人間の脳は、手を動かす行為そのものに、強い“覚醒スイッチ”を持っています。
そこに、AIの要約を書き写すという作業を加えると、
「何が重要なのか」
「どこがつながっているのか」
を、自分の頭で“再構成”することになります。
これは、単なる暗記ではありません。
理解の型をつくる行為なのです。
AI × 手書き=「考える力」を育てる学習

今回のワークでは、まずAIにFXニュースを要約させました。
このステップは自習です。

そして、その内容を決まったフォーマットに手書きで整理していき、グループシェアでフォーマットを完成させます。

ここで起きていたのは、次のようなプロセスです。
・AIが「情報を整理」します
・人間が「意味を理解し、再構築」します
つまり、
AIは“材料”をつくり、人間は“料理”をするという役割分担です。
実際に自分も、「読むだけのとき」と「手でまとめたとき」では、理解の深さがまったく違うと感じています。
後者には、「あ、そういうことか」という腹落ちが残ります。
ファンダメンタルが“わかる”と、チャートは「点」から「線」になります

この学習法が、FXでとくに効果を発揮する理由があります。
それは、ファンダメンタルが見えてくると、チャートの見方が「点」から「線」へと変わるからです。
多くのトレードは、どうしても次のようになりがちです。
つまり、チャートを“瞬間”で見るということです。
判断の単位は「今この1本」「この形」であり、視点は常に「点」になります。
「この形が出たら入る」
「今はエントリーできるタイミングだろうか?」
しかし、
・このニュースは、どの国に影響するのか
・どの通貨が相対的に強く、どの通貨が弱いのか
・その流れは、週足・日足でどうつながっているのか
こうした視点が入ると、チャートは「単発の形」ではなく、流れの一部として見えてきます。
すると、自然と予測が生まれます。
「どの通貨ペアに、これから勢いが出そうか?」が、構造として理解できるようになるのです。
ここで初めて、エントリーは「押すボタン」ではなく、流れに無理なく乗る行為になります。
だからこそ、
・エントリーできなくても疲れません
・見送っても、納得が残ります
・予測が外れても、次に活かせます
という状態が生まれます。
トレードが、「当たった・外れた」という点の連続ではなく、一本の線として積み重なっていくのです。
この学び方は、FXだけの話ではありません

この「AI要約 × 手書き」という学び方は、FXに限りません。
ニュース、ビジネス、歴史、社会など、どんな分野でも通用します。
情報をただ“受け取る”のではなく、自分の頭で組み立て直すという姿勢そのものが、知性を育てるからです。
AIが普及する時代において、価値を持つのは「速く答える力」ではありません。
「どう考えるか」「どうつなげるか」です。
手書きは、古い方法ではありません。
むしろ、AI時代だからこそ必要な、いちばん人間らしい思考訓練です。
もし、いま、
「FXニュースを読んでも、いまいち腹に落ちない」
「知識は増えたのに、判断に自信が持てない」
そんな感覚があるとしたら、問題は情報量ではありません。
“学び方”そのものです。
AIにまとめてもらい、それを手で書き、自分の頭で組み直す。
この小さな習慣が、「わかったつもり」を「わかった」に変えていきます。
遠回りに見えるこの姿勢こそが、実は、いちばん確かな近道です。
もし、この考え方に少しでも共感していただけたなら、これからも、いっしょに“考える力”を育てていきましょう😊
次の一歩は、いつでも「今」から始められます。

