FXのテクニカル分析ネタで多いのは、「勝てるエントリーポイントとは?」
というものです。
上昇トレンドの場合
→どの価格で買い注文をすれば、価格が勢いよく上昇するか?
また
下落トレンドの場合
→どの価格で売り注文をすれば、価格が勢いよく下落するか?
の見極め方ということです。
で、そのための手段として「いろいろな時間軸」や「様々なテクニカル
ツール」があるという構成になっています。
その考え方・アプローチの仕方は全く正しく、それは間違いありません。
ただ、そのような技術で・ネタであまり目立ってないテーマがあります。
それは「相場の勢いをまず先に考える!」というテーマ。
そして、FXで継続的に利益を上げ続けるためには、どこで買い注文を
すればいいとかどこがよいエントリーポイントは?とかを考える前に、
まず「一番初め」に、
相場の勢いを考える
必要があります。具体例で説明しますね。
以下、向かって左がUSDJPYの日足、右がAUDUSDの日足です。

青丸の期間は、USDJPYは、昨年1月-3月、AUDUSDが、昨年10月-今年の
1月で、どちらも大体、3ヵ月間です。
いかがでしょう、FXの技術知識は無くても「ローソク足」だけでもどんなものか
知っていれば、
同じ上昇トレンドであっても、USDJPYのほうが、上昇の勢いが強い!
と思いませんか?
だって、明らかにUSDJPYのほうが、ローソク足の本数
が多いですもん。
ローソク足の本数が多いということは、USDJPYの、この青丸の期間は、
みながみな, USDJPYを買いたがっていたということ。
価格の上昇・下落の理屈は非常にシンプルで、売りたい人よりも買いたい人が
多ければ、価格は上がります。
なので、青丸の状況では、USDJPYを売りたい人よりも買いたい人の
ほうが多かったので、価格は上がった。
しかも、連日「ローソク足の陽線」なので、買いたい人が連日続出し、買いが
買いを呼んでいた状況だった、ということですね。
であれば、
「勝てるエントリーポイントとは?」とか「水平線抜けは〇〇」とかあまり考える
必要はなく、「適当に」買い注文を入れるだけで利益は上がります。
小学生でも利益は出せますよね。(笑)
ですので、
冒頭でお話しした、エントリーポイントを考える前に、
まず「一番初め」に相場の勢いを考える!
というのは、そのような意味があります。
そして、その手順を忘れてしまうと、どんなに技術の勉強をしてがんばっても負け
が込みます。
青丸のAUDUSDは、昨年のUSDJPYに比べると「陰線」が多い。

なので、この状況でのAUDUSDは
上昇トレンド
とは言っても、非常にやりにくく、静観したほうがいいのです。
陰線もそこそこ多いということは、この期間でのAUDUSDは、買いも多いが
売りもそこそこいたということ。
なので、「価格が勢いよく上昇するエントリーポイント」を探すといっても、
難しくなっちゃうわけですね。
今日の内容である「相場の勢い」の見極め、FXの専門用語では、
「環境認識」とか「相場観」と同じ意味です。
ただ、「環境認識」といっても難しいことはなく、ぱっと見、ローソク足の本数
をみただけでも「直観的」にわかります。
というわけで、今の相場で「負けが込んでいる。。。」という方は、「様子見する」
ということもありだと思います!
