昨日、IT企業で電子出版の仕事をしている女性と話をする機会があったのですが、彼女曰く、「とにかく忙しい」とのことです。

なんでも、IT企業というのは、「社員にマルチタスクを求める」企業が多いらしく、彼女も22時までの残業で、また休みの日もパソコンを持ち歩いている日々ということでした。

そんな彼女の話を聞き、僕の脳裏に浮かんだのは、「あっ、以前の会社にいた時の自分と全く同じだ。。」ということです。

僕も、以前の会社でリーダー職についていたとき、やること(タスク)があまりにも多すぎ、毎日、22時まで残業しても終わらずという日々を過ごしていました。

部下の管理から自分のプロジェクトやらなんやらで毎日、もう、業務を「期限内に」必死にこなす毎日でした。

で、あの当時 いわゆる業務目標達成シートみたいなものがあり、自分は、どの業務もある程度こなせた印象があったので、

「部長からはそこそこ良い評価をもらえるのでは?」という期待があったのですが。。

部長からはなんと「全く」評価されませんでした。

理由をきくと「どの仕事も平均的にやっているが、グループ全体に効果を及ぼす重要な成果が一つもなかった」とのことでした。

ガーン。。という感じです。(笑)

かなり衝撃だったので、今でもはっきり覚えています。

「たくさん仕事をすることだけでは評価されない」ことをはっきり認識しました。

僕は自分の仕事を「全て平均的にやる」のではなく、自分でなくてもできる仕事は部下にどんどんやらせ、本当に自分にしかできない、重要度の高い仕事」に絞って、時間と自分のパワーを使うべきだったんですよね。

この「本当に自分しかできない、重要度の高い仕事」に絞ることの「効果」、ゲアリーケラーの「ワン・シング」という本がわかりやすく書いています。

曰く、

「偉大な成功」を導く会社・人は、たくさんのことをやろうとしているのではなく、実は「一つのこと」に的を絞っている。

カーネルサンダースは、フライドチキンの独自レシピ一つを手にKFC社を起こした。

クアーズ社は一つの醸造所でつくられる一つのビールで、1947~67年の20年間に1500%もの成長をとげた。

インテルはマイクロプロセッサで純利益の大部分を生み出し、グーグルは「検索」により広告販売という収益源を生み出している。

アップル社は、1998-2012年の15年間で、MaciMaciTunesiPodiPhoneと常に新しい「一つのもの」を追求している。

僕は上記 前職での経験と、この「ワン・シング」を読み、FXスクールのカリキュラム作成においても「一つのこと」に的を絞りました。 

FXスクールのカリキュラムにおいて、最も重要な「ワン・シング」は「受講生が自分の力で稼ぎ続ける能力をもつこと」です。

そのため、

自分の頭で考えるのを拒否させる「シグナル配信」はやらず、

*シグナル配信ー「買うタイミング」を知らせる配信サービス

ファンダメンタル分析のような「稼ぐ力に直結しない」知識は提供せず、

また、「情報の洪水」に飲まれるのを防ぐため、相場が動いていない時のメール配信もやらない

さらには、いわゆる「テクニカル手法」も「一つ」に絞りました。

*テク二カル手法: チャートで価格の上下を推測できる技術。日本では100種類程、知られている。

このような、「受講生が自分の力で稼ぎ続ける能力をもつこと」を「ワン・シング」とし、そこに直結しない全ての情報を切り捨てることで、昨年は受講生の実績平均は30%を達成できました。

この「ワン・シング」の考え方、会社員の方も事業主の方においても、とても有益だと思いますので、ぜひ ご参考にされてください!