「日銀の為替介入」って、最近よくnewsにでるようになりましたが、

「?」

と思っている方も少なくないと思います。

そのような「?」と思っている方向けにわかりやすく「日銀の為替介入とは?」を理解いただくため、為替介入のあった、9月23日の状況を「スト―リー」にしてみました。

■ 当日の状況説明

以下、当日のドル円 日足・4h足チャートです。

 

朝から夕方(16時)くらいまでは急上昇してますが、夕方くらいから一気に急下落に転じてます。
こんな激しい動きのドル円、久々に見ました。笑
この動きは、当日の重要指標やNEWSにより説明がつきます。
まず、当日は昼の12時に日銀の政策金利の発表があり、ついで15時30分に日銀の黒田総裁の記者会見がありました。
指標発表~会見までの価格の動きをわかりやすくするために、1H足で追ってみます。
1H足チャートによると、日銀の発表~黒田総裁の会見まで、価格は勢いよく上昇していることがわかります。
この動きは、当日3時の米国FRBの「利上げ発表」が関係しています。
この「利上げ発表」を受け、FXのメインプレーヤーである銀行のディーラーは次のように考えたことが推測できます。
「アメリカの金利が上がった。一方で、日本はまだゼロ金利を維持するだろう。日米金利差が広がるから、しこたまドル円を買っておこう!」。
日本のゼロ金利政策、もう20年ほど変わらないので、ディーラーは日本の金利は現状維持と考えた

ことは想像に難くありません。

ところが、ディーラー連中の思惑は、政府(財務省)の「反撃」により、もろくも崩れ去りました。
それが、「為替介入」です。
「為替介入」とはカンタンにいうと、
政府が、自らのお金を使い、「人為的」に為替を操作する行為
のことです。
今回についていうと、
政府は、手持ちのドルを売り、円を買い取る、
という行為をした、ということです。
 ↓
1H足チャートでは、17時以降から、ドル円は急激に下落しています。
この動きは、大量のドルが売られ、円が買い戻されていることを示します。

なので「為替介入」は、当日の17時以降に行われたことが推測できます。

では、
政府はなぜこんなことをしたのか?
それは、
「急激な」円安を防ぐためです。
政府・日銀は、日本の景気浮揚のための円安の状況はある程度容認してますが、現在のような「急激な」円安は経済及び国民の生活に「負」の影響を与えかねないと考えています。
なので、今回 24年ぶりの為替介入に踏み切ったということですね。
今後ですが、あなたには
日銀の政策金利発表がある日は
トレードなし
を当面、ルールとして加えてみることをお勧めします。
理由は、
為替介入があるのであれば、日銀の政策金利発表がある日の可能性が高いから、
ということです。
為替介入は、ドル円以外の通貨ペアの取引にも影響を及ぼします。
NZDUSD, 16時以降に、それまでの下落から上昇に一気に流れが変わりました。
16時以前、NZDUSDは下落の流れだったので、その時は
NZD  売り、ドル 買い
が強かった。
だが、16時以降の為替介入後は、
NZD 買い、ドル 売り
の流れになってます。
この流れは、時間帯、また他のドルストレート通貨も同様の動きだったので、
為替介入の動き
が関連したと考えてもいいと思います。
なので、為替介入があると、ドル円以外の他の通貨ペアでも影響がでるので、日銀の発表当日は
取引を控えたほうがいいと考えます。
実際、当日 自分は NZDUSD ショート(売り)でポジションをもちましたが、すぐにストップロスにあいました。笑

というわけで、当日のことを教訓とし、あなたにも日銀の政策金利発表がある日は

トレードなし

を当面、ルールとして加えることをお勧めします。!

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